吉田 「穂高登山その4」
夜中に目が覚めると、窓から見える空に星が光ってた。
あしたは晴れるか?!
そしてまた眠りに。
でもまたすぐ起きる。
また外を見ると。。。。。
。。。。。。ガスってる?
う?ん
まあ、明日には晴れるだろう。
4時起床
外はガスガス。。。。(ρ_;)
朝飯の弁当を食う。
なんかアユの煮た真空パックと、葉っぱに包まったチラシ寿司みたいなやつ。
食ってたら、水色の天使がお茶を持って来てくれた。
朝からテンションMAX!!:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
けんちゃんやりょうちんも起きてくる。
今井君、片桐君も起きて来て、朝飯。
外は真っ白┐( ̄ヘ ̄)┌
頂上へ行けばその頃には晴れるさ!
何つったって予報は晴れだかんね!
しかしみんなテンションは低め。。。
こう言う時は水色の娘を見てるだけで心が休まる。
え?
ちょっと変態っぽい?
まあ、まあ(笑)
これから辛い事が待ってる訳で、つかの間のやすらぎですよ。
さて靴を履いて。
あ、そうそう
靴と言えば、今回はじめてトレランシューズでの登山だった。
前回の西穂の時に、ハードな登山靴は重いだけで、岩稜では歩きにくいわ、疲れるわで、
ちょっと何か無いだろうかと考えていた所、身近にトレールランしてる人が、2、3人いて、
みんな一様にトレランシューズで平気だというので、ちょっと試しに買いに行ってみた。
店の近くのモンベルショップで、聞くと、そう種類は無く、
ゴアのものとなると、一種類しか無かった。
履いてみるとチョー快適。
グリップも良い。
これイケるんちゃう?ってことで、即購入。
ローカットのコイツhttp://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1129255です。
実際西穂の時は足が疲れて、重くて、痛くて仕方なかったんですが、
ここまでの2日間、全くそういう事はなく、快適に過ごせていました。
足首が固定されていない不安はありますが、ソックスヤサポーターなんかで何とかなりそう。
12、3キロの荷物での縦走なら、トレランシューズはかなり有効かと思います。
小屋泊まりなら3泊しても12キロくらいに抑えられると思う。
実際見てると、他にも結構いました。
ミッドカットもあるので、僕としてはかなりおススメですが、好き嫌いはありそうですね。
朝食を済ませ、水色のあの娘にも挨拶をして( ̄∇ ̄+)
奥穂へ出発!
薄暗い中を小屋をでて、奥穂へのいきなりの急な登りを登る。
いきなり凄い風と濃いガスで濡れ濡れの鎖や梯子をのぼります。
ちょっと不安そうな2人。
まあ、行けるでしょ。
正直カメラ出すのもはばかるくらいの風と雨。
雨と言うか、霧なんですが、濃いんで雨みたいに濡れてしまいます。
穂高岳山荘から見えるピークは奥穂高岳ではなく、そこまでに行くつかのピークを越えて、
小一時間ほど行くと奥穂高岳です。
天気は全く良くならず。。。。
まあ、前穂に行く頃には。。。。
う?ん
ここからは吊り尾根。
特にこれと言って書くことない(汗)
淡々と下ります。
つまらなくはないけど、特徴も無い。
2時間半くらいで紀美子平に。
ここで更に雨脚が強くなり、僕だけ前穂へ向かう事に。
ここまで自分のペースで歩けていないので、脚は十分余ってるので、
一気に登っていこうと思い気や。。。。
前が詰ってます。。。(>_<)
仕方ないです。
暫くした所で道を譲って頂き、一気に頂上へ。
20分くらいで行けたでしょうか。
結局前穂でも雨。むしろ一番激しい雨。。。。(ρ_;)
長居は無用。下りも一気に駆け下りて紀美子平まで行くと、
2人がご飯作って待っててくれました。
お湯わかして、お湯入れて作る牛めし。
これ、結構美味い!
あとは中身だけのどん兵衛。コッヘルでお湯で食べます。
硬め好きなんで、お湯入れて10秒で食べ始めたら、バリバリで美味かったです(笑)
腹も膨れたし、最後の下りを行きましょうかね!
ここからの重太郎新道が思いの外険しい。
最後に来てこれか。。。。。
こんな鎖場の連続。
雨に濡れて岩場は滑りやすい。
注意しながら慎重に行かないと。
実際僕らが通ったあとだと思うけど、鎖場で足を滑らして、
滑落して骨折する事故が合ったうようです。
その事を書いた岳沢小屋の方のブログ
最初に書いた落石も、実際にこの重太郎新道降りる際に、
片桐君が落石にぶつかりそうになったり、
今井君が滑って落とした石が危うく人に当たりそうになったり、
一つ間違えば、被害者、加害者になっていたかもしれない事がありました。
怖いなぁって思ったし、一層気をつけていかないといけないとも思いました。
怖いから山にもう行きたくないとかは全く思わないけど、
心底怖いなぁっていう気持は植え込まれたのは事実です。
2時間程下って、岳沢小屋に到着。
ここでリョウちんやけんちゃん、惣平君と再会。
リョウちん達は一休みしてから降りるとのこと。
惣平君はここで一泊。
僕らは降りてから平湯温泉へ入ってから帰る予定でした。
もうここからは、頭の中は温泉しかない。
もうみんな
温泉
温泉
温泉
僕も日曜から風呂に入ってないから(ちなみにこの日が水曜)、
もうあちこち痒いのなんの!
岳沢小屋からは割と歩きやすい道なんで、あとは心配も無い。
ここで、余った脚を使い切りたい衝動に駆られて、今井君と片桐君に、
「ちょっと俺走るわ!」
と告げて、一気に上高地まで走って降りる事に。
荷物も減って軽くなってるし、駆け下りるだけの体力もあった。
何よりも靴はトレランシューズ。
一時間ちょっとだったと思うんですが、一気に駆け下りました。
ここは落石を起す要因もない様な道ですから、トレラン気分で気持よよく走れました。
上高地の木道が見えてくるまで一時間くらいかな。
上高地についてホッとしたと同時に、いきなり別世界に来たみたいな気持になった。
なんか浦島太郎みたい(笑)
小綺麗な人達が沢山いて、なんだ?みたいな感じでこっちを見てる(;^_^A
ちょうどこの頃から上高地は晴れてきた。
山の上の方はまだまだ雲の中だけど、下はいい感じのお天気。
雨の中泥だらけのレインスパッツ、汗と雨でずぶ濡れの全身。
梓川で泥流して、顔洗って、ちょっとさっぱり。
カッパ橋こえて、ベンチで荷物整理して、トイレで着替えて、
ちょっとさっぱりして、やっと携帯が入る様になったんで、
片桐君と今井君に電話するも出ない。
いちよメール入れておく。
さてさて、ぼ?っとしながら、やっとつながったネットをみて、
暫く入れなかったmixiにもつぶやき入れたりして時間をつぶしてると、
今井、片桐両氏と、りょうちんとけんちゃんの2人も加わって、
カッパ橋にご帰還。
ここまでの道中で合流して、一緒に片桐君の車で平湯温泉に行く事になったみたい。
しかもリョウちん達の家と片桐君の家も結構近いらしく、
そのまま名古屋まで乗って帰ることに!
これも何かの縁ですね。
よ?し!
まずは平湯の森!
温泉入って、サッパリするぞ!
タクシーで沢渡までいき、車で平湯の森へ。
もう最高!
平湯最高!
湯の花の浮いてるお湯に、ゆっくり浸かって汚れと疲れを流す。
山登りの後の至高のひと時ですね。
最後に冷水で脚をアイシング
これやっておくかどうかで、翌日の脚の疲れが違います。
かなりの効き目合ったと思います。
風呂上がりはビール黒ラベルの美味い事!
こう言う時の味覚って、研ぎすまされてるっていうのか、
黒ラベルの香ばしい繊細な味の部分まで感じられて美味かった。
ソフトクリームも美味かった。
僕が食べてたら、後から出てきた片桐君も今井君も、
リョウちん達もみんなソフトクリームにやられたみたいで(笑)
みんなで食べてました。
甘いものが食べたくなるんですよね。
そしてその後は松本の野麦路っていう蕎麦屋で夕食。
ここも美味かった。
ここ、知ってる人しか絶対分からない様な場所にある。
スズキの敷地内で外からは全く見えない。
トイレはスズキのトイレっていうw
ここでビールで乾杯。
今井君と片桐君は運転があるから、ごめんね!(>_<)
ここで色んな山の話をリョウちん達から教えてもらいました。
どんな急な下りの崖でも、ストック2本使って、
絶対前向いてカニの様に歩いて下ってくる、カニじじいの話とか:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
「どうぞ先いって下さい」って道を譲ってくれる割りには、
暫くすると凄い勢いで抜いていく、オカッパ頭の妖怪健脚バ○アとか(笑)
もう笑い過ぎてついつい時間を忘れて、気がつけばあずさの終電無い。。。。
まあ、いいや!翌日も休みだし、一緒に名古屋まで行っちゃえ!
見たいなノリで、片桐君の車で名古屋へ。
今井君は奥さんの実家の長野に戻るので、ここでお別れ。
お疲れ、膝早く治してまた来ようね!
僕ら4人を乗せた片桐君のDERICAはいざ名古屋へ!
名古屋へ着いてからは、リョウちんとけんちゃんが一緒にのみに付き合ってくれるというので、
ホテルチェックインして、いざ名古屋の町へ。
リョウちんとけんちゃんが出会ったというバー、たしかTAPだったと思う。
マスターが面白くて、楽しい。
ここでリョウちん教えてもらったジャマイカのラムの、
コルバをはじめて飲む。
これ美味いっすね?。
サッパリしてて、いくらでも飲めちゃう。
ここでも色々話は盛り上がり(殆ど憶えてないですが 汗)
2時過ぎまで飲んでたのかな。。。
いい加減へとへとで、2人と別れてホテルへ。
お疲れの所、遅くまで付き合って頂いてありがとうございました!
最高に楽しかった飲みをきっと忘れる事はないでしょう。
また飲みに行きますね!
そして、また山で会いたいですね。
てか、一緒に登りにいきましょう!
この山行で素敵な友達が4人も増えました。
みんなFacebookでつながってます。
ネットって素晴らしい。
今回の山行、怖かっり、楽しかったし、甘酸っぱかったり(笑)
大笑いして、大汗かいて、冷や汗かいて、うまい酒飲んで来ました。
死というものをこんなに身近に感じたのは初めてだったけど、
その分自分が生きてるっていうのを実感することも出来た気がする。
またきっと穂高には来ると思います。
次は大キレットかな。
そしてジャン(笑)
まじで狙ってみたくなりました。
長々と書いて来た穂高山行記ですが、これにてお開きとさせて頂きます。
お付き合い頂きありがとうございました。
吉田