吉田 「パーマの色々」
美容業会では、この2~3年でパーマへの考え方が色々見直され始め、
かなり出来る事、出来ない事が明確になって来たと思います。
その一方で未だにweb上での、詐欺まがいな、情報も氾濫してるのも確かです。
僕ら美容師が大事にしなきゃいけないのは、髪の毛。
お客様の髪の毛のコンディションをいかに良い状態で保つかです。
そしてパーマにしてもカラーにしても、矯正も、必ず髪の毛は傷むのですね。
だから傷んでしまってボロボロ、チリチリになってしまった髪の毛を、
本当の意味で修復する方法なんて言うのは、ない訳です。
よくいうビビり直しなんて言うのも、はっきり言ってしまえば、その場限りのものです。
ビビリという状態は、チリついたクセが残っている状態と似ていて、一見区別が難しい。
クセが残っている状態なら、補強しながらの酸性や中性領域で矯正行程を、
デリケートに行えば伸びますが、ビビリとなるとそうはいかず。。。。
どんな事をしたとしても、還元剤(パーマや矯正のに絶対必要な薬剤)を使う以上、
今より髪は悪くなります。
それがラクトンチオールだろうが、チオグリセリンだろうが、
シスアミだろうが還元したら傷む。
これ絶対。
ここから目をそらして、自分に都合のいい様に解釈して、都合の悪い部分は見ないフリ、
そういうのはどうかなぁって思う訳です。
施術したその場は良くても、後々必ず今より悪くなります。
そうならない様に、現状維持をする為のものを常に髪に付けないと維持できない。
ここではストレスはやっぱりあるわけです。
この辺はwebでは写真だけなんで、手触りや艶感などは伝わりにくく、
正直どうにでも見る側によって良い様に解釈できるものが多い。
インチキとか詐欺とかそういう言葉を使うと訴えられちゃったりするんで(汗)
アレですが、まあ実際アレな感じに思える事が多い。
僕はそういうストレスを抱えながら我慢するのは、一時的であって、
やっぱりそこまでになった髪は切るしか無いと思う。
だからお客様は自分の大事な髪を護りたいと思うなら、これだけは憶えておいて下さい。
パーマは髪を傷めます。(ビビリ補正を含め)
カラーも髪を傷めます。
仕上がったか髪が施術前よりもいい状態に思える事はありますが、
それは薬剤の感触剤のせいであったり、
一時的にPHバランスが整いそう感じるだけだったりします。
日を重ねるうちに、施術前よりも状態が悪くなるのは、
その感触剤が取れていき、PHバランスも元に戻り、
いままで隠れていたダメージが表に出てくる為です。
誤解しないで頂きたいのは、だからパーマもカラーも矯正もするな!
っていう話では無いのですね。
最初に書いた様に、パーマはこの2?3年でかなり進化しました。
進化というより整理されたというのが正解でしょうかね。
そして薬剤の性能も飛躍的に上がり、
美容師側の痒い所に手が届く様な薬剤が出て来たのも事実です。
そして何よりカットもどんどん整理されて来ています。
glam:UNITED WORKSの考えとしてはこうです。
カットによって、パーマや矯正の薬剤の力を、
最小限に抑え施術をする事で、髪のダメージを減らせる。
だから髪は変な感触剤に頼らなくても、良い状態でいられる。
勿論重ね重ね施術した場合は傷みます。
でも今まで3回かけたらボロボロになっていた髪が、今なら3回かけても
それほどのだめーじを感じない、それくらいカットによって、
パーマは変わります。
9月よりパーマのキャンペーンをします。
こんなの無理かな?
とか諦めてしまっているスタイルがあったとしたら、
とりあえず僕らに相談してみて下さい。
出来ないものは出来ないと言いますし、
結構イケる場合も少なくないです。