吉田 『八ヶ岳 2日目』
前回からの続きです。
21時消灯でシュラフに入って寝る訳ですが、まあ、疲れてるのと酔ってるので、
即寝!
のはずが。。。
興奮冷めやらぬというか、どうにも寝付けず、
何度も起きては窓から外見て、星を見たりなんかしてました。
一方初参戦のHはと言えば
5秒で即寝 (爆)
とにかく寝ないと次の日もあるので、しっかりと寝る事にします。
翌朝は4時起き。
支度して4時半位には小屋を出て、赤岳山頂へ向います。
この登りが結構しんどい。
しんどい上に、まだ薄暗く、風も強いのでちょっと怖いです。
とは言え、心配はない程度なんですが、早く頂上へ行きたい心理からか、
キッツイ急登なんですが、自然と足が速くなります。
途中ずっと鎖がある様な急な登りを過ぎると、頂上が見えてきて、
やや緩やかになります。
展望荘から約30分で赤岳山頂到着。
頂上は御来光待ちの人達が10人くらいいました。
暫くすると、東の空が赤く染まり始めます。
御来光!
右側にあるのは頂上小屋
カメラは5Dを持って行くのはしんどいので、
RICOHのGR
ワイコンレンズ着けて、コイツが中々いい仕事してくれました!
こちらは本日のメインイベントの阿弥陀岳
赤岳、もう一つのピークの奥の院
そっちへ移動
赤岳の頂上を示す標柱をバックに
風裏に回り込んで、一休み
貴重な水でお湯を沸かして、
ボイルしたシャウエッセンとバターロールの簡単な朝食。
これが美味いんだ(笑)
だって
こんな景色見ながらですよ。
どんなものだって
美味いに決まってるじゃないですか!
一休みしたら、荷物をまとめて、一旦赤岳を下山、中岳を経由して阿弥陀岳を目指します。
これが中岳から阿弥陀岳への道です。
赤岳の西側にあるので、赤岳の影が映っています。
茅野から来ると、阿弥陀の陰に赤岳が隠れて見えません。
東からは逆に阿弥陀岳が見えません。
阿弥陀岳は八ヶ岳の中でも、とりわけ登りが厳しい山です。
急斜面の崖の様な所を、梯子や、岩を掴みながら、
文字通り手足を使って登って行きます。
これが一番傾斜が解る写真かも(笑)
左隅に映っているのが中岳で、そこから右へ続くゴツゴツした山が阿弥陀岳。
筋の様に緑がはげて山肌が出ている部分が登山道。
一般の登山道では、珍しいくらいの急傾斜の道(?)です(笑)
実際この取り付きに来て、登山道を見上げると、ちょっとビビります。
っていうか、多分チビッちゃう人もいるかも(汗)
崖にはしゃいでいたHも一瞬たじろいでましたが、すぐに
『よ?し!行くぞ?ぉ!』
ハイテンション┐( ̄ヘ ̄)┌
実際登ってる間も下を見ればビビりそうな崖を、
超ハイテンションで登って行きます。
落ちたらヤバいぞ!
って言う崖の先端に股がって、大騒ぎしてる始末(大汗)
こっちが胃が痛くなるっての(苦笑)
阿弥陀の下で会った、宿が同じだった男性も、登るかどうか、
気持ちを決めかねていたのですが、あまりにHがハイテンションで登って行くので、
遂に意を決して登り始めて来たくらいです(笑)
この方、何度も八ヶ岳に来ていて、毎回阿弥陀岳の下まで来ては、
この急傾斜に諦めて下山してしまっていたのだそうです。
頂上で何度もお礼を言われました(笑)
僕は八ヶ岳の中で、一番阿弥陀岳が好きです。
急な登りが変化に富んでて楽しいのもあるけど、
何より景色が素晴らしい。
その数々をご覧あれ。
振り返れば赤岳も
朝ですが月が見えてます
この岩場を抜けるとあと少し。
楽しい登りに、怖いとか全く感じる間もなく登頂!
頂上です
阿弥陀から諏訪側をバックに1枚パシャリ
しばしこの絶景を楽しんで、名残惜しいですが、下山します。
下りもちょっと怖いけど、まあ
何てこたぁない!
行者小屋まで40分下って、ここで一休み。
わたくしめ、ここで我慢出来ずルービーいただきました(笑)
美味い美味い
ここで最後の食料のカップヌードルを食します。
ここからは2時間ちょいの下り。
途中で川に入ったりして、余ってる時間を楽しんで降りてきました。
美濃戸口のすぐ近くの沢で、結構深い所もあり、暑かったので入川。
気持良い!
夏は川もいいっすね。
でも水冷たくて死にそうでした(笑)
美濃戸でタクシー呼んで、待ってる間にまたビール(笑)
樅の湯という温泉に行き、そこひとっ風呂。
そしてまたビール(笑)
と行きたかったんですが、ここではバスの時間まであまりないので、我慢。
茅野駅にて駅そば食いながら、待望のビール!
『く?! 美味過ぎる?ぅ!』
そして、茅野駅の駅そばも
『美味過ぎる?ぅ!』
かき揚げ玉子山菜そばを食いましたが、美味すぎて、Hが残した半分も、
瞬殺で平らげました(爆)
ほんと、ここのそばは美味いです。
何回食っても美味いです。
また食いたいなぁ。。。。
そしてあずさに乗って長野を後にするのでしたが
あずさの中でもビールに氷結(笑)
すっかりいい気持ちで寝こけてたら、八王子で降りるのに、
新宿まで行っちゃいました(大汗)
まあ、ナニハトモアレ、最高に楽しく、素敵な山行でした。
来年もまた行きテェ?な!
みなさん
この記事見て、
山登りしたくなったんじゃないですか?』
( ̄▽+ ̄*)
山はいいですよ!
登山する人の間では、
よく「楽しい山」と「楽しくない」山があると言います。
八ヶ岳は、手軽に行けて
「楽しい山」の代表と言えるかもしれません。
逆に「楽しくない山」の代表が富士山
最近の富士登山ブームはもの凄いですが、
初めての登山が富士山だと、
山の楽しさ、面白さ、凄さを感じる事は
難しいんじゃないかと僕は思います。
道も砂利道で変化もなく、
常に山側を向いての急斜面を登るため、
登りながら景色を楽しめるという訳でもない富士山は、
初めての人には辛いだけの登山になりかねない、
本当の楽しさを知らないで、
山を嫌いになっちゃう人もいるかもしれない。
それが悲しいですね
富士山を登った人達は、
日本一の山に登ったという満足感は残るかもしれないけど、
大半は「もう登りたくない」
「1回登ればいい」って言います。
それを聞くたびに、山は本当はもっと面白いよ!
って気持ちになっていました。
八ヶ岳は何度でも来たい山ですね。
事実僕は7?8回目です。
みなさん、もし登山を始めたいとお考えなら、
中途半端に低い低山や、
富士山からよりも、夏の八ヶ岳を僕はお勧めします。
初心者でも行けるコースもたくさんあり、
アプローチも簡単
絶対素晴らしい思い出が出来ますよ