glamの一押しはなんといってもパーマスタイル。
でもただパーマ!パーマ!言ってる訳ではありません。
そこにはキチンとした技術の裏付けがあってこそです。
勉強会は毎週あります。
今日はその中の一つを御見せします。
1、2、3月はパーマの強化月間で、パーマの勉強会のカリキュラムを組んでます。
今回は一枚の写真をテーマに、スタイリストがカットをして、
実際にウィッグにパーマをかけていきます。
目的は、スタイリスト自身のスキルアップもありますが、
スタイリストの意図する部分を、アシスタントがどれ位理解して、
ヘルプに入れるか?
ここの強化が一番の課題です。
ロッドの選定や、巻き方、薬剤の選定、放置時間の設定やチェック、
そういった一連の仕事を、スタイリストがどういう意図で、選んでいるのか、
そういう部分の共有し、サロンワークを円滑にしていく。
その為のスタイリストによる、技術展示なのです。
テーマはこれ
ヘアカタから抜粋
予めスタイリストが切っておいたウィッグに、パーマをかけていきます。
今回は僕と藤田が担当。
藤田はコールドで、僕はデジで同じスタイルを作ってみました。
コールド
カラーでややダメージ毛
ロッドが巻かれた状態
加温で8分でテストカール
薬剤はリボルバーのCA(中性システアミン)
水洗して、中間で補修剤で処理をして、2剤をつけすぐロッドオフ
こちらはデジ
カラーはしていないサラのウィッグです。
ウィッグなんで健康毛とは言えませんが、それに近い状態です。
加温で5分でテストカール
弱めのパーマなんで、これでオッケイ!
デジ!デジ!っと加温します。
クーリング後2剤は過水
5分でロッドオフ
コールドの仕上がり
ドライ後
デジの仕上がり
ドライ後
テーマのスタイル
デジの仕上がり
コールドの仕上がり
僕等は常に仕上がりを想定して、全て意図して薬剤を選び、
置く時間を見極め、ロッドを決めていく訳ですが、
今回の勉強会からアシスタントが、
「このロッド選定にはこういう意味があったのか。」
「この時間でこれくらいのかかりが出来るんだ。」
そういった気付きが生まれ、スタイリストの意図する部分を、
少しで理解した仕事ができる様になる事を願います。
また今回の勉強会、デジが良い、コールドが良いという様なものではなく、
どちらにもメリットがあります。
まずコールドは「時間が早い」
そしてコールドのダレ感やルーズさが好きという人もいます。
そして美容師側から言うと、計算がしやすく安心出来る施術である。
弱点はパーマの保ち
どうしてとれやすく、最初少し強い位で丁度いいケースが殆どです。
バッチリで仕上げると、すぐいい状態から
「ちょっと弱いなぁ」という状態になってしまう。
デジのメリットはその保ちの部分ですね。
コールドの倍以上の保ちの良さは最大のメリットも言えます。
デメリットは短いスタイルで使いにくい事と、
薬剤の反応の見極めが難しいこと。
これは経験がかなり重要になってきます。
今回の僕の作ったウィッグのパーマも、
スタッフの中からは「これで流すんですか?」という声もあったくらい、
でも実際はちゃんとかかる。
かりにもう少し置いてたら、薬剤のオーバータイムで、
無駄なダメージを与える事になるし、かかりも強すぎてしまう。
1分2分でかかりが変わってきてしまう事もあり、
デリケートな施術なので、難しいという部分もあります。
歴史が浅い技術なので仕方ない部分ではありますが、
今後は業界全体で、精度をどんどん上げていきたいですね。
でも随分理論も固まってきて、確実性も上がってきています。
中には難しい髪質があるのは確かですが、
大体の髪質では、ほぼコントロール出来る所までは来てます。
そして可能性を凄く秘めた技術なので、
glamではもっともっと可能性を追求して行きたいと思っています。
次回はこのスタイルの印象と実際のカットについて書きたいと思います。
皆さんはこのスタイルの印象どう思いますか?
1 軽さを感じる春っぽいエアリーボブ
2 重さを感じる秋冬っぽいボブ
髪型の印象で季節感も変わるんですね。
どっちかというと秋冬を感じませんか?
重さを感じる
このキーワードは、カットの中に隠されています。
続きはまた次回