吉田 『伊勢?大阪?名古屋その3 浮世絵』
浮世絵というものに対しての知識は、程々に知ってるつもりだった。
北斎 広重 清長 歌磨 写楽と名前くらいは知ってる。
代表的な作品もちょっとは知ってる。
でも、本物見るのは初めて。
そんでもって、ボストン美術館にいってみて、全く自分が浮世絵について知らなかった事を実感する。
浮世絵が絵師ー彫り師ー摺師の3つの行程によって初めて出来上がるという事は
知ってはいました。
でもどこまでが何処の役割でとか、色の具合とか何処までがどの分担の範疇なのかとか
疑問いっぱいだったんです。
摺師のバレンの種類や加減で色具合を変えているとか、
髪の毛一本一本まで、信じられないくらいの細かい作業を彫り師が作る事で、
アノ繊細な生え際が再現されているとか、もう何から何までが衝撃でした。
写楽のこの絵の原版が展示されたんですが、大した大きさではないんですよ。
でも本当に細かい線を削って浮き上がらせてるんです。
もう!これは芸術というか職人技と思えて、僕等の仕事に通ずるものを感じました。
そして、版元と絵師の名前は出ますが、彫り師、摺師はあくまで裏方。
でもここが絵に命を吹き込むんですね。
その細かい仕事を映像で見れる、レクチャールームもあって、もう夢中になってみてました。
鳥居清長
清長の美人画は8等親美人で、絶対この時代にそんな体型の女性がいたとは思えないんですが、
えとしては絶対的に美しいんですね。
喜多川歌麿
僕は仕事柄か髪の毛に目がいってしまうんです(笑)
この向こう側が透けて見える鬢(びん)を「灯籠鬢」と言うそうです。
http://www5.ocn.ne.jp/~ukiyo26/onna_3.html
細かい描写にちょっと自分の常識がひっくり返った感じでした。
脳みそグルグル回って、楽しかったです。
個人的には歌麿好きです。
僕は小学校まで切手を集めるのが趣味でした(笑)
子供というのは、一緒に遊ぶ子が持ってるものに異常なまでに興味を持つものです。
近所でよく遊ぶ友達が、切手収集をしていて、真似して始めたのが始まりです。
切手趣味週間シリーズという記念切手があって、よく浮世絵が使われていたりしました。
有名な「見返り美人」や「ビードロを吹く娘」等々、古くて高い切手もあり、
欲しくて欲しく、小学生の僕には、到底買えない切手でした。
今にして思えば、ビードロの作者は歌麿だった訳ですね。
そんな事を思い出しながら、見て回っていたら、時間を忘れ、
3時間くらいいた様です(笑)
知ってますか?最近の音声ガイドはipod touchなんですよ?♪
その充電が途中で切れてなくなりそうでした(笑)
十分に楽しんでボストン美術館を後にして、夕方からはglamにお客様で来たこともあり、
マイミクで美術の勉強をしているだりあさんと晩ご飯食べる約束をしていたので、
名古屋駅へ戻る。
1年半ぶりの再会でした。
お魚の美味しいお店へ入り、もう今日の浮世絵の話や、漫画や小説の話、
時間を忘れて色々語ってしまいました(笑)
とくに浮世絵の事は色々教えてもらって、勉強になりました。
もともとはブロマイド的なもので、
美術的な価値を日本では持つものとして扱われていなかった事。
浮世絵が西洋で評価されて、初めて日本でも評価を得た事。
そのきっかけになったのが、
たまたま西洋に焼き物を送った包み紙が浮世絵だったと言われている節の話。
どれもこれも知らない話ばかりで、たのしかったです♪
漫画やアニメのヲタ話も(笑)
隠しきれないヲタ魂を萌えさせられました(爆)
今回食べ損ねた高島屋の地下の「天むす」
味噌カツ、土手煮、手羽先
次は全部食うぞ!(笑)
ほんと今回の旅は色んな人に素敵な時間を作って頂けて幸せでした。
また是非時間を作って、皆さんにお会い出来ることを楽しみにて、仕事がんばります。
今回かかわって頂いたすべての方に感謝します。
ありがとうございました!!!