今でこそ、美容師と言うと印象の良い職業に思われることも多いですが、
昔の美容師は全く違いました。
女の子なら、高校行かないでいるヤンキー上がりの娘とか多かったし、
男の美容師自体少なかった。
お客様の中には施術中の会話の中で、
「家に中学卒業して仕事もしないで遊んでる娘がいるんだけど、
もう美容師にでもしようかと思ってるのよの」
なんて事を平気で言う方もいました(苦笑)
また、テレビで見る男の美容師って言うと、
やたらクネクネした オカマ みたいのばっかだったし、
「やっぱ美容師ってホモとか多いの?」
なんて事を聞かれることも良くありました。
カリスマブームからですかね。
大分美容師側も意識して自分達の地位向上に努めていった事もあり、
大分いい印象で見て貰える様にはなりました。
今、美容業会は色んな形態が出てきていて、
美容師と一言で括っても、中には全然違う仕事をしてる人達もいます。
僕の知り合いでは、矯正だけを専門にやってる人もいます。
カラーリストといって、カットは一切やらずに、
カラーだけを専門にやっていく人もいます。
カラーリストがいるサロンでは、
カットする人とカラーする人が分けれていたりもします。
なにが良くて、何が駄目という物ではなく、
それぞれ短所も長所もあり、それを理解して取り入れていけば、
いい結果が出るのだともいます。
色んな考えがあり、色んな美容師がいていいと思います。
僕も色々な方向性を模索したりもしました。
で
僕が今思っているのは、僕はやっぱり美容師でありたい。
カットを中心として、カラーもパーマも、自分で考え自分でやっていく、
昔からあった美容師でいたいなぁと思うんです。
カラーにはカラーの楽しさがあり、パーマにはパーマの楽しさがあり、
カットはやっぱり最高に面白い。
どれか一つを突き詰めるのも良いけど、あとの物をやらないっているのは勿体ない。
そう思ってしまうんですね。
きっと欲張りなんだと思います(笑)
色々勉強して、色々考えて、やっぱりもとの場所に戻ってきた。
そんな感じです。
やっぱりこの仕事が、美容師の仕事が好きなんだなと、
つくづく思う今日この頃です。
吉田