今日は1年ぶりのお客様がいらしてくれた。
以前働いていた店の、後輩の友達でもある娘で、
以前glamHPにも一度登場いただいています。
まあ、いつもカットに来る間隔空くんですが、
空き過ぎだろ!(笑)って位伸びてます。
それでもちゃんとglamに来てくれるんで、ありがたい事です。
で、いつもの要にバッサリ切ってしまう訳です。
前回のコラムでも少し書いたのですが、軽いとか、重いとか、
そういった髪型から受ける印象というのは、色々な要素があります。
「軽い」と思うスタイルが、実は重く切ってあったり、
「重い」と思えるスタイルが、実は軽くしてあったりします。
よくお客様が写真を持ってきて、
「この重い感じのボブにして下さい」なんて言う事がありまが、
写真を見ると、かなり軽くしてあるスタイルだったりもするんです。
お客様
「重くしたいんで、すかないで下さい」
美容師
「はい。」
お客様
「この写真みたいに重い感じが良いんです」
美容師
「。。。。。。。。。」
「あの。。。。これはすっごく軽くしてあるスタイルですよ。すかないとこのスタイルにはなりませんよ」
お客様
「えええっ!そうなんですか?」
と、まあ、こんな会話が、美容室でチョイチョイ交わされていたりします。
以前のパーマスタイルのウィッグで作ったスタイルもそうなんですが、
重く見えるスタイルでも、実際にはかなりの毛量を調節していかないと、
スタイルとしてまとまらないんです。
でも軽いのになぜ重く感じるのか?
これはベースのカットに秘密があります。
簡単に言うとレイヤーが沢山入ってるスタイルは軽く見え、
あまりレイヤーが入っていないスタイルや、低い位置でレイヤーが入ってるスタイルは、
パーマ等でボリュームが出れば、かなり軽くしても「重さ」を感じるスタイルになるのです。
「重いけど軽い」みたいな表現は、一見おかしい様で、
実際にそういうスタイルはある訳です。
ボブであまりレイヤーを上から入れず、重めのベースで切っておいて、
量感をしっかり減らしておくと、フォルムは重いフォルムなのに、
毛先は軽くなり、動きを出してくれます。
ストレートだと、なかなかそういう違いが判りづらいのですが、
パーマが入ってくると、結構わかりやすくなります。
前回のウィッグで作ったスタイルはそういうカットで切ってあるので、
重さを感じるけど、毛先には軽さと動きを感じる訳ですね。
まあ、お客様からしたら、どっちでも良いわい!って話しかもしれないけど、
知っておく事で、食い違ったオーダーをしないで済めば、
美容室でのオーダーをスムーズに行なえると思います。
なんで、参考までに。
で、今日のお客様は、同じ様に重めベースのボブですが、
かなり軽く毛量は減らしてあります。
さて、これだけだと、まだ何となく物足りない。
お客様のオーダーは、「小顔に見える様に」との事。
なのでここに、カラーリングを入れていきます。
カラーも、動きや軽さを感じさせる要因の一つです。
今回は明るくする事で、軽く見せるだけではなく、ホイルを使い、
地毛の黒も上手くいかして、「引き締め効果」を出していきます。
ヴァイオレット系のハイライトと、それよりも少し暗いアッシュ系の色を、
ベースカラーとして、ホイルで入れてあります。
ホイルから出てる部分は染めません。
この黒い部分がポイントです!
黒毛を残して染める事で、沢山のメリットが生まれます。
◎ ホイルでの地毛を残して染めるメリット ◎
◆ 伸びてきた時の馴染みが良い。
これは、そのままカラーの保ちにつながります。
つまり伸びても自然で、境目が気にならないのです。
ある意味最大のメリットと言えます。
◆ 黒い部分が、ローライトの役割をして、引き締め効果で小顔に見える。
◆ 立体感と動きを出せる
とまあ、メリット一杯なんです。
KENJIがglamに入り、はや1年。
glamのカラーも大きく変わってきました。
ホイルでのカラーをする人の数も、かなり増えました。
そして一度ホイルでのカラーを知った人は、
大抵次もホイルを希望されます。
まあ、百聞は一見にしかず。
ご覧あれ。
アフターです。
どうですか?
地毛の色を入れると、3色を自然に見える様に配置しています。
明るくなって軽く見えるのに加え、動きと立体感があるので、
1色で染めるより、帰って自然に見えるくらいです。
小顔効果
地毛の黒が良いコントラストを作ってくれると同時に、
全体を引き締めてくれるので、スッキリした印象になります。
スタイリングの違いは多少はあるかもしれませんが(笑)
印象はハッキリと変わります。
本人も喜んで帰ってくれました。
カラーリングによる印象の変化も楽しいですね。
ホイルによるハイライト、試してみた事ない方は、
是非お試しあれ。
きっとハマると思います。